日産自動車のカルロス・ゴーン会長が、同社の有価証券報告書に自らの役員報酬を過少に記載した疑いがあるとして、東京地検特捜部は19日、金融商品取引法違反の疑いでゴーン容疑者と、同社代表取締役のグレッグ・ケリー容疑者を逮捕したという報道がありました。
逮捕容疑は、平成23年6月〜27年6月、5回にわたり、22〜26年度のゴーン容疑者の報酬が計約99億9800万円だったにもかかわらず、計約49億8700万円と記載した有価証券報告書を提出したとしている。
日産は19日に声明を発表し、ゴーン容疑者が会社の資金を私的に流用するなど複数の重大な不正行為があり、解職を取締役会に提案すると明らかにしました。同容疑者の解職も取締役会に提案するとしています。
僕はどちらかというと日産というメーカーがあまり好きではない理由がこのカルロス・ゴーン容疑者の存在でして、その経営手腕はすごいと思いつつも自動車メーカーのドンとは思えないような態度がどうにも引っかかっていたのです。この人の経営によって本当日産車がつまらなくなりました。
また、絶望的な赤字から転じてのV字回復の立役者の様に讃えられた手腕についても裏を返せば大幅なリストラと工場閉鎖による一時しのぎな経営方針は商品開発力を減少させる事につながり、逆に商品戦略に影を落とす傾向が見られました。これは燃費改ざんや整備体制への問題にも直結しています。しかもそうした不祥事に対しての対応はすこぶる不遜なものでろくな対応していませんでしたね。
赤字経営が続いていた時には仕方がなかったことなのかもしれません。ですが、ゴーン一人の給料で何人の首切り、左遷が避けられたか?疑義出力衰退化を防げたか?顧客減少を招いた往年の日産ファンの離脱など日産はあまりにも多くの価値を失っていたのです。少なくてもこんなメーカーの提案する自動運転技術なんぞ信用できません。
今回のお粗末な結果が今後どう響くのか?しばらくこのニュースは追いかけてみようかなと思っています。